整形外科の主な頚椎疾患
以下に、整形外科でよくみられる主な頸椎疾患を一覧形式でまとめます:
■ 主な頸椎疾患一覧(整形外科)
疾患名 | 概要・特徴 |
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頸椎椎間板ヘルニア | 頸椎の椎間板が突出し、神経根や脊髄を圧迫。頸部痛、肩・腕の放散痛、しびれ、筋力低下を生じる。 |
変形性頸椎症(頸椎症性神経根症・脊髄症) | 加齢により椎間板や椎骨が変性し、神経根または脊髄を圧迫。手指の巧緻運動障害や歩行障害が出ることも。 |
後縦靭帯骨化症(OPLL) | 後縦靭帯が骨化し脊髄を圧迫する疾患。進行すると脊髄症状(四肢のしびれ・筋力低下)をきたす。 |
頸椎捻挫(むち打ち症) | 外傷(交通事故など)により頸部の軟部組織が損傷。頸部痛、頭痛、肩こり、めまいなど多彩な症状を呈する。 |
環軸椎亜脱臼 | 第1頸椎(環椎)と第2頸椎(軸椎)の関節が不安定になる状態。関節リウマチや小児に多い。 |
関節リウマチによる頸椎病変 | 頸椎の靭帯や関節が破壊され、亜脱臼や脊髄圧迫を起こす。環軸椎亜脱臼が代表的。 |
頸椎腫瘍(原発性・転移性) | 骨腫瘍やがんの転移により頸椎が障害される。頸部痛や神経症状が出現する。 |
頸椎感染症(脊椎炎、化膿性脊椎炎、結核性脊椎炎など) | 頸椎に感染が波及し、骨破壊や膿瘍形成、脊髄圧迫を起こす。発熱や激しい痛みを伴う。 |