肉離れの運動復帰基準
肉離れからの運動復帰の基準は、損傷の重症度によって異なりますが、以下のような臨床的評価項目をクリアすることが一般的な目安とされています。
■ 運動復帰のための基本的な判断基準
| 項目 | 判定基準 |
|---|---|
| ※疼痛の消失 必須 | 運動時・ストレッチ時に痛みがない(再発リスクが高いため痛みがある場合は不可)・圧痛がない |
| ※可動域の回復 必須 | 損傷部位の関節の可動域が健側と同等 |
| 筋力の回復 | 筋力テストで健側の90%以上を確保(等尺性収縮時) |
| ジャンプ・ランテスト | 片脚ジャンプ・ダッシュ・カット動作で疼痛なく実施可能 |
| 再発予防トレーニング | 筋力・柔軟性・バランスなどを含めた再発予防メニューを完了している |
■ 重症度別の運動復帰までの目安(あくまで一般的)
| 重症度 | 競技復帰までの期間目安 |
|---|---|
| 軽度(Ⅰ度) | 約1〜2週間 |
| 中等度(Ⅱ度) | 約4〜12週間 |
| 重度(Ⅲ度) | 12週以上(手術例ではさらに長期) |
■ 医療的チェック(必要に応じて)
超音波またはMRIでの治癒確認
理学療法士やスポーツドクターによる最終評価
■ 備考
焦って早期復帰すると再発率が高くなる(再発率は30〜40%とも)
特に過去に肉離れを起こした部位では慎重な復帰判断が必要





