整形外科の足関節の病気・けが
整形外科で扱う主な足関節疾患について、以下に代表的な疾患をリストアップし、簡潔に解説を加えます。
🔹 主な足関節疾患一覧
疾患名 | 概要 |
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足関節捻挫(靭帯損傷) | 内反捻挫が多く、前距腓靱帯の損傷が一般的。重症例では靱帯再建術を要することも。 |
足関節骨折 | 果部骨折(内果・外果・後果)を含む。脱臼を伴うと整復・固定が必要。手術適応も多い。 |
距骨骨折 | 高エネルギー外傷で発生しやすく、無腐性壊死のリスクがあるため慎重な管理が必要。 |
距骨下関節障害 | 距骨と踵骨の間の関節障害。後天性扁平足や外傷後変形などに関連。 |
足関節脱臼 | 単独は稀で骨折を伴うことが多い。整復と安定化が重要。 |
足関節変形性関節症 | 加齢・外傷後に起因することが多く、疼痛と可動域制限が主症状。保存療法〜人工関節置換術まで幅広く対応。 |
足関節滑膜炎・滑液包炎 | 関節周囲の滑膜や滑液包の炎症で、腫脹・疼痛を伴う。 |
外反扁平足(後脛骨筋機能不全) | アーチの低下、内反変形、後脛骨筋の機能低下を伴う。成人の後天性扁平足の主因。 |
足根洞症候群 | 捻挫などに伴う足根洞(距骨と踵骨の間)の疼痛。保険診断が難しいが、局所注射での診断・治療が有効なことも。 |
アキレス腱断裂 | スポーツ外傷で頻発。保存療法と手術療法の適応判断が重要。 |
アキレス腱周囲炎・滑液包炎 | ランナーに多い。繰り返しの負荷による腱の摩耗と滑液包の炎症。 |