院長ブログ Vol.13/骨は「骨だけ」では守れない
KISHIYA ORTHOPEDIC CLINIC BLOG — Vol.13
骨は「骨だけ」では
守れない
先日の講演会で発表してきました。当院の259名のデータから見えたこと。
こんにちは。岸谷です。8月20日、青森市内で開かれた骨と代謝をテーマにした講演会に呼んでいただき、「地域クリニックにおける骨粗しょう症診療の実際」という演題でお話ししてきました。整形外科だけでなく内科の先生方も集まる会です。少し専門的な場でしたが、お話しした中身は、通院されている皆さんにこそ知っていただきたいことでしたので、かみくだいてご紹介します。
骨折した方は、筋肉も落ちていた
当院で骨密度と体組成(体の筋肉・脂肪・水分の内訳)を測定した259名分のデータを整理しました。すると、いつのまにか骨折を起こしていた方のグループでは、骨密度だけでなく、筋肉の量、細胞の元気さを示す数値、体の水分バランスまでが、そろって良くない状態でした。骨だけを薬で守っても、支える筋肉や体そのものの質が落ちてしまえば、転んで折れてしまう。数字がそれをはっきり示していました。
当院では骨密度に加えて、体組成計と血液検査を組み合わせて診ています。骨・筋肉・全身の状態を、まとめて把握するためです。
腎臓の働きで、お薬の選び方が変わります
もうひとつお伝えしたのが、腎臓の話です。骨粗しょう症のお薬には、腎臓の働きが落ちている方には慎重に選ぶ必要のあるものがあります。当院でも、注意が必要な方が21名いらっしゃいました。骨のお薬を安心して続けるために血液検査をお願いしているのは、こうした理由からです。必要に応じて、内科の先生方とも連携をとりながら進めています。
骨粗しょう症の診療は、医師ひとりでは回りません。当院では骨粗鬆症マネージャーのスタッフと定期的に話し合いながら、チームで診ています。骨密度の検査をしばらく受けていない方は、どうぞお気軽にご相談ください。
岸谷整形外科クリニック
院長 岸谷正樹
次回更新:9月14日(月)
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